しみは、メラニンが皮膚で沈着したものです。大きく6つの種類に分類されます。
1. 日光黒子(にっこうこくし)=最も多いしみ
最も多いしみで紫外線を多く浴びてメラニンが増えることで起こります。俗に老人班と呼ばれている物で、歳をとると多くみられるようになります。年季の入った老人班は色が黒っぽくなったり、大きくなったり、盛り上がってきたりしますが、これはレーザーが非常に良く効き、綺麗に取れます。
2. 雀卵斑(じゃくらんはん)=そばかす
一般にそばかすと呼ばれるもので、両頬から鼻にかけて中学生頃から出現する茶色い多数の細かい斑点のようなしみです。生まれつきのアザに似た性質が有り、治療後も再発し易い傾向が有ります。
3. 炎症後色素沈着
やけどやかぶれなどの肌の炎症が後に残ってしまう褐色のしみで、時間の経過と共に薄くなっていきますがそのまま残ってしまう事も多くあります。
4. 肝斑(かんぱん)
女性ホルモンのバランスが悪くてできてしまうと言われていますが、まだ本当の原因は解明されていません。顔の中で最も日焼けが起こり易い頬骨に沿って、左右対称に目立ちますが、実は顔のどこにでも出来ます。これはレーザー治療ではなかなか取れませんが、専用の塗り薬と飲み薬が良く効きます。レーザートーニングという治療が効くという説もありますが効果は疑問です。
5. 太田母斑などのアザ
単なるしみと間違われ易いものに、青黒い色の太田母斑や茶色の扁平母斑、更に20歳を過ぎてから両下瞼に出てくる太田母斑様色素沈着などのアザもあります。太田母斑はレーザー治療で完治できますが、扁平母斑は再発傾向が強く、治療の難しいアザです。
この様に しみの種類によって治療内容が異なりますので、治療前の診断が大事です。
6. 毛細血管拡張
両頬や鼻の周辺にモヤモヤした壊れた毛細血管ができている事があります。毛細血管は赤いのですが、少し離れて見ると、しみの様に見えます。毛細血管専用レーザー治療が良く効きます。
上記の様に、しみの種類によって治療内容が異なりますので、治療前の診断が大事です。患者様の中には上記6つの症状のいくつかが重なっている方も多く見かけます。
以前、他所でしみの治療を受けたが「効果がなかった」「すぐ再発した」「前より色が濃くなった」などの経験をした方は居られないでしょうか?しみ・肝斑治療で最も大切なのが、正確な診断です。何故なら、しみ・肝斑は本当の病名によって適した治療方法が異なるからです。立花クリニックでは治療前にカウンセリングとダーマスコープという特殊な拡大鏡で皮膚を診察し、正確な病名及び治療方法と、その後に予想される症状についてご説明をします。特に、しみのレーザー治療が終わった後に、もともと隠れていた肝斑の症状が出ることが多くあります。しみの再発ではありませんので、治療方法も異なります。事前にしみについての理解を深めることで、効果のある治療を行うことができます。
レーザーは、特定の色素にのみ反応する性質があります。また当院で使用するQスイッチレーザーは1shotあたりの照射時間が約10億分の1秒と超短時間しか皮膚に当たらないので、やけどの様な熱損傷を周辺の皮膚に起こす心配がありません。この特性を利用して、他の組織を傷めずに、しみ・あざ・イレズミ・アートメイクなどを取り除きます。少し、チクチクした痛みはありますが、親指大のしみ1個を取るのに要する時間は1分以内です。立花クリニックでは、FDA(アメリカ食品医薬品局)公認の医療機器を使用し、医療機関でのみ可能な治療を行っています。
HQRAは、しみや色素沈着を取るために効果的な成分で、0.25%という最適濃度のレチノール酸と4%ハイドロキノンを特別に配合したオリジナルクリームです。レチノール酸は皮膚のターンオーバーを促進して、皮膚に溜まったメラニンやその他の老廃物を積極的に排出する事で、色素沈着が改善されます。更に老化し新陳代謝の低下した皮膚を活性化しますのでコラーゲン量が増えて皮膚に厚みが出てきます。それによって小じわを減らす働きも有ります。ハイドロキノンはメラニンの産生を抑える働きが有ります。これらは特に肝斑や炎症後色素沈着に対する強力な武器になります。ただレチノール酸もハイドロキノンも皮膚への刺激が多少ありますので、人によっては稀に赤みやヒリヒリ感が強く出る事があります。
皮膚などの細胞は主に紫外線による酸化作用で傷み、老化します。従って皮膚の酸化を抑える事が大事です。このクリームの主成分であるコエンザイムQ10には、強力な抗酸化作用があります。この効果により、紫外線や老化で傷んだ皮膚のダメージを回復します。また高度な保湿作用により小じわの改善にも効果が期待できます。更にHQRAの刺激を和らげる効果も有りますので、HQRAクリームと併用する事で相乗効果が期待できます。
顔の何処にでも潜む特殊なしみである肝斑(かんぱん)に最も効果を発揮する内服薬です。前述のHQRAやCoQ10クリームと併用する事で肝斑や炎症後の色素沈着を効果的に改善できます。
ダイヤモンドの原石で陰圧をかけて皮膚を吸引しながら角質を優しく除去する治療方法。薬剤を使わないので、肌荒れを起こさず効果を一定の深さに限定できます。角質を除去する事で皮膚のバリヤー機能を一時的に低下させて、ジェネシス、ビタミンCイオン導入などの効果を高める事ができます。痛みも無く顔全体の所要時間は約5分~10分です。
ビタミンCは皮膚のメラニン産生を抑え、コラーゲン量を増やす作用がありますので、美白や小じわを減らす効果が期待できますが、単純に塗っただけではバリヤー機能に邪魔されて皮膚の中に入って行きません。そこで皮膚に微弱な電流を流し、イオン導入という方法を用いてビタミンCを肌に導入します。そうすると化粧品では、届きにくい肌の深部にまで浸透させることができるのです。痛みも無く顔全体の所要時間は約5分~10分です。
この方のシミは、レーザーがよく効く老人斑なので、1回の治療で完了しました。
この方のシミは、レーザーがよく効く老人斑なので、1回の治療で完了しました。
この方は、両頬に肝斑がありますが、全く日焼け予防をしていなかったので、かなり濃くなっています。日焼け予防に専用の塗り薬と内服薬を併用する事で徐々に効果が出てきました。
この方は、太田母斑というアザです。シミと間違えられる事があり、他院でレーザー治療を受けたが取れなかったと相談される事が時々あります。しかし、3ヶ月に1回、5回以上レーザー治療をすれば効果ははっきり出てきます。麻酔は塗る麻酔を30分すればほとんど痛みもありません。
こちらは少し隆起した老人斑なので、注射による麻酔の後にウルトラパルスCO2レーザーで治療しています。1回でほぼきれいに取れています。
この方は毛細血管拡張で、本来赤い色ですが、少し離れると肌のクスミやシミに見えます。CPYAGレーザーで治療すると、1回でもかなり減ります。壊れた役に立っていない血管なので、無くなっても困る事はありません。
午前診療:9:30~12:00
午後診療:13:00~17:30
(土曜日の診療時間17:00まで)
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※最終の受付時間は、30分前までとなります。(平日17:00・土曜日16:30)